2026/07/28 10:00



【kazumasa kubo】

かつて意味を宿していた一枚の写真を、そっと切り離す。紙片となったそれらは、名を失い、やがて何者でもなくなる。無数の断片が再び出会い、配置され、重なり合うとき―そこには、まだ見ぬ新しい物語が、静かに息を吹き返す。
このコラージュは、過去と現在、夢と現実、そして異なる文化や思想が交わる ひとつの“視覚の詩”を紡ぐ試みです。日常に潜むかすかな気配、歴史の中に埋もれた記憶を拾い集め、時間と視点の裂け目に手を差し入れて、新たな世界の断章をつなぎ合わせていきます。
この一連の作品では、古典の静けさと現代の喧騒をひとつの画面に重ね、人間の感情や記憶の層―その深さと複雑さを浮かび上がらせようとしています。
たとえば、彫刻の欠片、色褪せた写真、そして現代的な断層。それらを結び合わせることで、観る人の心に、言葉にならない感情や思考の波を呼び起こすことを願っています。
作品に散りばめられた象徴や視覚の比喩は、決してひとつの意味に縛られることはなく、観る人それぞれの記憶を映し出す鏡のように、個々の物語を静かに引き出してくれるでしょう。



【アーティスト:kazumasa kubo について】

・制作のテーマ・コンセプト
私は写真とコラージュを通して、記憶と時間の曖昧な境界を探っています。日常の断片、偶然出会ったイメージ、過去の写真を組み合わせることで、現実と想像のあいだに存在するもうひとつの風景を立ち上げたいと考えています。作品は何かを説明するためではなく、見る人それぞれの記憶や感情を呼び覚ますための装置です。既知と未知、懐かしさと違和感が交差する場所に身を置きながら、固定された意味から少し距離をとり、静かに揺らぎ続ける世界の気配をすくい上げることを試みています。そこに生まれる余白こそが、私の表現の中心です

・影響を受けたもの(人・作品・体験など)
1970年代のブリティッシュロック、レッドツエッペリン、キングクリムゾン、の音楽、ヒプノシスのアート。アンリカルチエブレッソン、ハリーキャラハンなどの古典写真。コーネル、エルンスト、ルドンの作品。

・現在の表現方法に行き着いた理由
グラフイックデザインを40年以上やっていますが、そこではオフセット印刷、CMYKの網点でキレイに再現する世界。100年以上前の印刷物は粗悪な部分もあるがシルクスクリーンのような吸い込まれるような印刷、用紙が多い。それを多量に収集しているうちに組み合わせたくなる。

・作品を通して伝えたいこと、どんな人に届いてほしいですか?
シュールレアリズムを追究ですが、グラフィックデザインをやっていることを武器に表面的には、大衆にもわかる明るいが、長時間の鑑賞に堪えうる、深い作品をめざしてます。


【作品について】


・作品名:『high hopes』

・作品の説明
古い肖像画に咲く花々、歯車、切手、そして繊細なレース。それぞれ異なる時間や記憶の断片が重なり合い、一人の内なる風景を形づくっている。片目を覆う花は現実を遮るものではなく、未来を見つめるための想像力の象徴であり、歯車は静かに巡る時間を示唆する。異国の切手はまだ見ぬ場所への憧れを、レースは儚さと優しさを運ぶ。過去の記憶を抱きながらも、なお遠くを夢見る心。その静かな希望と再生への願いを込めた作品である。

・使用素材・技法
コラージュ ミクストメディア

・制作年
2023年

▷商品ページはこちら

・この作品はどのように鑑賞してほしいですか?どんな人に届けたいですか?
イメージの距離、複眼、謎、詩情を普段、大事にしています。追っているのは、シュールレアリズムですがこれは商品なのでデザインによせてます。

・見る人によって解釈が変わる部分はありますか?
解釈が変わってほしいです。

・タイトルはどのタイミングで決まりましたか?
毎回、制作あとに決めます。そのままつけないで、作品との距離をとり通底することを大事にします。近づきすぎない、離れ過ぎない。

・「アート×Tシャツ」についての感想・想い
アパレル等、商品化されるのが一番の喜びでした。

・あなたのアートがTシャツになることにどんな違和感や可能性を感じますか?
同級生のヒステリックグラマー社長の商品のようなロックアーティストに着てもらえるようなものを創りたい。


【経歴・受賞歴】

■活動歴
2019年より本格的にコラージュアート制作

■主な展示・実績
1996年/北川健次クラス14objectコラージュ展(青山ギャラリー)     , 1990年/PHPの本装幀展   (銀座王子ペーパーギャラリー) , 1996年/精緻な文字の風が吹く・装幀展(銀座王子ペーパーギャラリー) , 2012年/35人のアーティストcalender展 (gallerykitchen) , 2019年/装丁万華鏡展(竹尾見本帖), 2021年/ブックオブジェBUCCA展 (3331Arts Chiyoda) 1986年/日本広告技術協議会NAAC展入選 1990年天展ポスター部門入選, 2021年/銀座 美の起源展入選, 2025年/恵比寿 弘重ギャラリー久保和正コラージュ展,

■受賞歴など
1986年/日本広告技術協議会NAAC展入選 1990年天展ポスター部門入選,  2021年/銀座 美の起源展入選


【今後の展示・イベントについて】

■2026年秋 個展予定
東京(詳細未定)
※詳細はアーティストSNSをご確認ください。

・来場者へのメッセージ
作品を理解しようとせず、感覚的に受け取っていただければと思います。

- プロフィール - 

コラージュアーティスト★グラフィックデザイナー
デザインを田中一光に 美術を北川健次に学ぶ。東京都生まれ。桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒。田中一光デザイン室を経て1990年久保和正デザイン室設立。目黒駅前、白金庭園美術館近くでコラージュアート+グラフィックデザインをしてます。仕事歴は森永、新潮社、日本ケミカル 竹中工務店 エメラルドツアーなどの広告デザイン。フジテレビ出版、小学館、日本テレビ、学研、ダイヤモンド社、研究社、NTT出版、音楽之友社、マガジンハウス、徳間書店、技術評論社、大和書房、 PHP研究所、日本能率協会などのブックデザイン。4000冊以上のブックデザインを手がける。1996年/北川健次クラス14objectコラージュ展(青山ギャラリー)、1990年/PHPの本装幀展(銀座王子ペーパーギャラリー)、1996年/精緻な文字の風が吹く・装幀展(銀座王子ペーパーギャラリー)、2012年/35人のアーティストcalender展(gallerykitchen)、2019年/装丁万華鏡展(竹尾見本帖)、2021年/ブックオブジェBUCCA展(3331Arts Chiyoda)、1986年/日本広告技術協議会NAAC展入選、 1990年天展ポスター部門入選、2021年/銀座 美の起源展入選、2025年/恵比寿 弘重ギャラリー 久保和正コラージュ展、一般社団法人 日本図書設計家協会会員