2026/08/31 18:00


【月乃カエル】

1963年生まれ
1986年 IT企業に就職
2019年 前職を退職し専業作家として始動
会社員時代の46歳から絵を描き始め56歳でアート作家として独立。
オリジナルのデジタルイラストをシャドーボックスのように積み重ね、レジンでコーティングして仕上げたアートです。デジタル感とハンドメイドによる階層化のアナログ感、工作のようで絵画的、他にはないアート作品を是非ご覧ください。


HP


【アーティスト:月乃カエル】

・制作のテーマやコンセプトを教えてください。
「私は作品を作るにあたり、多様な要素が織りなす「豊かで美しい世界」を描きたいと常々考えています。
それは幼少期に得た経験が基になっており、現在でも世界がそうであって欲しいと思い続けているからです。
様々な問題を抱える中で我々がポジティブな気持ちで前へ進めるのは「それでも世界は美しい」と感じるからだと思うのです。
世界は限りなく多層であり、私たちが「認識している」ものはそのほんの⼀部に過ぎません。
動物や植物などの種の数だけ、それらが捉える世界は存在します。⼈間ですら、思想・信条・環境・権益などにより、いくつもの世界が存在します。我々が存在する世界は、それらすべてが折り重なった多層構造であり、決して⾃⾝が⾒えている世界だけではないはずです。
⾃⾝が⾒えていない階層も含めて、「それでも世界は美しい」と感じられる作品を作り続けたいと考えています。

・作品制作を始めたきっかけを教えてください。
小さい頃から絵を褒められるのが嬉しくて絵が好きになりました。でも、年を経ると「褒められる」ことよりも、成績のほうが価値が高く思うようになります。
高校一年のときにクラスメイトに誘われて美術部に入ったものの、美術の知識や技術に長けた同級生の中で、なんとなく気後れして、自分にはそれほど才能がないのかも、と思っており、卒業まで、ほとんど部に顔を出すことはありませんでした。
一度だけ、美術の授業で鉛筆で静物画を描いたときに、いつもならそこでやめてしまうような完成度から、更に描き込んでみたところ、先生に高く評価してもらいました。いつも諦めてしまうところの更に先に、それまで自分がつかめなかったものがあるのかも知れない、とおぼろげながら感じていました。
結局、美術と関わったのはそこまでで、大学を卒業して会社員となり、なんとなく役職がついて、中間管理職になって、40代なかばで体調を崩し半年間休職することになります。
かねてから時間ができたら絵を描きたいと思っていたので、ケント紙とペンを買って描き始めました。
体調を崩していたこともあり、幼少からの自分の好きなものだけを描いていこうと、記憶の中のおもちゃ箱をひっくり返して描いた作品が、今に続く第一号の作品となりました。

・月乃カエルさんについて教えてください。アート制作に触れない時間では、普段どんな1日を過ごし、何を考えていますか?
還暦過ぎのおじさんですので、〇〇科、××科、△△科、□□科、◎◎科の通院が一定の間隔でスケジュールに入っています。これ以上増えないことを祈ります。

・今後チャレンジしたい作品制作や準備していることはありますか?
あります。詳しくは、インスタグラムで。


【作品について】

『TOKYO PANDA #05 CHIDORIGAFUCHI』


パンダと東京の街を合わせた「TOKYO PANDA」シリーズのひとつです。
作品はレジンでコーティングした半立体作品となっていますが、作品に使ったデジタル原画をTシャツ用にデザインし直しました。

作品サイズ:273mm x 273mm



『WonderfulWorld-Giraffe』


動物をモチーフとした「WONDERFUL WORLD」シリーズのひとつです。
作品はレジンでコーティングした半立体作品となっていますが、作品に使ったデジタル原画をTシャツ用にデザインし直しました。

作品サイズ:410mm x 410mm



『TOKYO PANDA #01 KABUKICHO』


パンダと東京の街を合わせた「TOKYO PANDA」シリーズのひとつです。
作品はレジンでコーティングした半立体作品となっていますが、作品に使ったデジタル原画をTシャツ用にデザインし直しました。

作品サイズ:273mm x 273mm



『WonderfulWorld-ClingFrog』


動物をモチーフとした「WONDERFUL WORLD」シリーズのひとつです。
作品はレジンでコーティングした半立体作品となっていますが、作品に使ったデジタル原画をTシャツ用にデザインし直しました。

作品サイズ:410mm x 410mm



・作品を作り続ける理由として「自身が存在する世界について知りたい」という思いがあると拝見しました。
その価値観や考えに行き着いた経緯を聞かせてください。
作品について考える続けていると、これまで触れたことのある様々な分野(芸術、科学、哲学、宗教など)の断片を感じることがあります。恐らく芸術家も科学者も哲学者も宗教家も同じ山を登っていて、麓では草原や街や樹海や湖など景色が異なりますが、頂に近づくにつれて同じ光景が見えてくるのでは思ったのです。
我々は、別々の登山口から入ったにすぎず、目指す頂は同じなのかも知れません。

・『「見えない階層」の存在を意識することが自分の存在するこの世界を理解する第一歩』とし、「見えない階層」の存在を感じさせる表現をしたいというのも素敵だと感じました。情報社会では好き嫌いがはっきり別れ対立を作る中で、月乃カエルさんの制作の背景にはそういった多様性や異なる価値観を融合するメッセージ性もあるのでしょうか?
目の見えない方は雨の日が歩きやすいと聞いたことがあります。これは雨の跳ね返る音を聞いて、この高さに金属の何か(おそらく停めてある自転車)があると認識できるからなのだそうです。我々は視覚に頼れてしまうあまり、世界の本当の姿を知らないのではないか、という問いが「見えない階層」の存在を認識するということなのだと思うのです。

・今回のTシャツについてお聞かせください。
月乃カエルオリジナルのアクセサリブランド「frog on the moon」では「身に着けるアクセサリ」をコンセプトに、ブローチ、イヤリング、ピアスなどのアクセサリを展開しています。今回のTシャツも考え方は等しく、アートを身近に感じていただくキッカケになればと思います。

・アート解放区での展示へのテーマや鑑賞者へ向けたメッセージをお願いします。
2023年に五時間半にわたる心臓手術を受け、その後に生命の輝きをテーマにした「WONDERFUL WORLD」シリーズのほか、2026年発表の「キメラロイド」「PARADE」シリーズに加え、完全新作の「TOKYO PANDA」シリーズを展示。
キラキラマシマシの最新型の月乃カエルをじっくりと体感いただけます。
また、2021年コロナ禍の中に制作した、約180cmの高さの風神パーテーションも登場します。
是非、ご覧ください。


【出展歴・受賞歴】

<個展>
・2025.09 「Toy Box Memories」TERRADA ART COMPLEXⅡ contemporay tokyo / 天王洲
・2024.11 「WONDERFUL WORLD」worldtimes gallery / 神戸
・2023.09 「それでも世界は美しいのだよ」銀座画廊美の起原 / 銀座 
・2023.05 「多階層半立体絵画の世界」三越名古屋栄 美術画廊 / 名古屋 
<アートフェア等>
・2025.10 アートジャカルタ/ インドネシア・ジャカルタ
・2025.09 ARTFAIR ASIA FUKUOKA/ 福岡
・2023.10 アート台北/ 台湾:台北
・2019.04-10 中国にてアートフェアに出展 (成都、深圳、南京、北京) 
・2016.11  テグアートフェア / 韓国:大邱
<賞歴>
・2022.11 美の起原展2022 (大賞)
・2022.01 Brain Brunn ART AWARD 2022 (大賞)
・2017.06 国際芸術コンペティション『Art Olympia展覧会2017』(入選)


【今後の展示予定】

<個展>
■「あわいのパレイド」Shell 102
2026.09 / 東京・吉祥寺
■nalu's gallery
2026.11 / 大阪・心斎橋
■立川アートスペース
2026.12 / 東京・立川
■ギャラリー自由が丘
2027.01 / 東京・自由が丘

<アートフェア等>
■TOKYO CONTEMPARARY by TAGBOAT
2026.10 / 東京・竹芝