「けいみず」

私はキャンバスとアクリル板を組み合わせ、カラフルでポップな作品を作っています。アクリル板=プラスチックは、一度固定されると元に戻らない可塑性を持ち、それは人の思考や価値観が定着していく様子に似ています。その上に描かれるのは、SNS時代における別人格=オルターエゴや、時代・場所・環境によって変わる価値観の揺らぎです。私は固定されたものの中に潜む流動性をすくい取り、視覚化することを試みています。

作品名:「POP is pouring out of my brain!!」

こちらのキャラクターは、POPが脳から溢れてくるというモチーフのキャラクターです。それは私が作品制作をしている過程で、「POPとは何か?」を考え続けるうちに、思考がカラフルでポップなイメージに浸食され、脳内がパンクしそうになるような感覚をヒントに生まれました。このキャラクターは、そうした自身の内面的な混乱や熱狂を反映した存在であり、ある意味で自画像のような存在でもあります。

「Kenny R.K.」

小学2年生の時に全国児童絵画コンクールで賞を頂いたことをきっかけに絵をちゃんと習いたいと思ったのですが、その道へは進まず、時々独学で描く程度でした。しかしながら、学業・スポーツ・事業・私生活で様々な経験をする中、やはり絵を描きたいという思いを捨てきれず、50歳という節目にデッサンから学び始め、(本業は続けつつ)制作活動、国内外での展示活動を行っています。ベネッセに勤めていた頃に出会った経営哲学「経済は文化のしもべである」に深い印象を受け、感情を絵で表現することを試行錯誤しています。主にパステルで風景・建物、馬、女性をモチーフにしています。

作品名:「The first sunrise(初日の出)」

年末年始に行き先を決めずに一人旅をしていた際に、偶然、紀伊半島の熊野から初日の出を見ることになりました。信仰の地から見る初日の出の光の広がりの鮮やかさに心を奪われつつ、これからの人生に対峙する思いを新たにした際の感情を表現しようと試みた作品です。なお、この作品は今年1月、イタリアのアート雑誌"la TOSCANA nuova"でも掲載されました。

「榮 菜未子」

スペイン留学中に言葉が分からなくてもアートで心を通わせることができると実感した経験から、見た人がほっこり優しくなれるような絵を描いている。目に見えない繋がりや自分を構成する記憶や環境、自然などに想いを馳せながら、人物や動植物、また色彩や図形などにそのイメージを落とし込んでいる。

アート活動のほか壁画やキャラクター制作など、イラストレーター・デザイナーとしても活動中。

作品名:「物語がはじまる」

「森と旅する」というテーマで描く作品群の冒頭シーンです。

森の中に入っていくとそこには不思議な生き物や植物がいて、主人公は不思議とどこか懐かしい気持ちになっていく。記憶を巡る旅の始まりです。

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