2026/01/23 14:00

【策 愛実】

■経歴・出展歴
2012年大学在学中に水をテーマに決め制作活動を開始。2014年 多摩美術大学 美術学部メディア芸術学科卒業。2018年 イタリアの写真展“We are dorops”に参加。2019年 ブラジルのアートショップLuka.artより作品販売、建築・インテリアデザインの展示販売会“CASACOR”にて作品を展示販売。2020年 代官山 蔦屋書店サマーフェア「流体固体~動と不動のコントラスト~」に参加。作品を展示販売。2020年トレンチコートブランドAquascutumの2店舗にて作品を展示販売。2024年より nuunu KYOTO TAKASHIMAYA S.C.店にて平面作品販売。

▷過去のアーカイブなどは公式HPからご覧ください
▷公式Instagramはこちら

~INTERVIEW~

Q.アーティスト活動を始めたきっかけは何ですか?
活動を始めたきっかけと言うほどのきっかけはないのですが、自分の中でできることとやりたいことを考えた時に、自分で何かを作ることが一番のやりたいことだと考えました。自分の面白いと感じたことや見たこと、いいなと思ったものを表現することは私にとってとても重要なことだと考えています。

Q.ご自身の作品を制作するうえで、こだわっているテクニックや技法、ルーティーンなど可能な範囲で教えてください。
写真の作品の場合は、光の当たり方と色の見え方にこだわっています。水は光との相性がとても良い物体なので、色合いや陰影などの光の加減はとても重要だと考えています。また、写真は自分の目で見えたものを表現するためのツールとして使うことが多いので、なるべく見えたように撮る、というような感じであまり具体的な技法がありません。たまに、カメラだからこそ、写真だからこそという作品も偶然生まれることもあります。抽象画の場合は、具体的なテーマは決めず描き始めます。描いているうちに、こういう風に見えるかなというのを自分で決めつつ作品に仕上げます。液体ネコのイラストは、まず猫を鑑賞?しつつ液体っぽいところを見つけたら描くことが多いです。具体的な技法というと、猫の毛並みと液体っぽさを一緒に表現できるように描くことです。

Q.作品はどう制作していますか?また制作時の環境なども教えて下さい。
写真作品の場合は、家の水回りを使用したり、外に出かけて見つけた水の表情を撮ることが多いです。なので私の身近にある水の表情が作品になります。抽象画やイラストの作品は、集中出来る時に集中できる場所で制作しています。自宅であったり、近所のカフェなどでも作業することがあります。

Q.作品を制作される際は、どういったシーンやモノ、コトから着想を得て制作に移るのですか?
私が発想を得る時は、水に関わらず何かを見てこれは水だったらどういう風になるだろう?こうだったら面白いかな?などを考える時です。単純に水の風景を見ていいなと思うものを作品にすることもあれば、事象や現象などを見て作品の発想を得ることもあります。色々なものことを水と結び付けて考えることでアイディアに繋げることが多いです。

Q.写真作品の中で流動する「水」の一瞬を撮られていますが、同じ形が再現されない分、シャッターを切るタイミングや撮った写真の選定などのポイントが気になりました。ご自身の中のポリシーや大切にされているルール、作品として汲み上げていくポイントを教えてください。
シャッターのタイミングは、私も読める事ではないため、ひとつの作品で数十枚ほど撮ることが多いです。たくさん撮ったものから見せたい部分にピントが合っているもの、また構図などを見つつ気に入ったものを選んでトリミングや露光の編集をします。色合いや陰影、光の加減などで水の立体感や面白い表情が見えるものを選びます。

Q.sakuさんの作品は流麗な「水」が印象的です。この美しさを表現するためにはライティング(調光)も重要と感じているのですが、ご自身の中での撮影時のこだわりや環境、技法があれば教えてください。
私が考える中で水と最も相性がいいのが太陽光です。照明やライティングも綺麗に見えますが、やはり自然光は水の複雑な表情を切り取るのに適していると思います。なので、写真を撮る時には晴れている日、家で撮影する場合は日光が差し込む時間帯が一番いいです。日光ではなく照明で作品を撮る場合は、ほとんどカメラのフラッシュ機能は使わず、家にある照明器具を使います。フラッシュ機能をあえて使う作品もありますが、多くの場合は別でライトを付けて撮影しています。それは、感覚的な話になってしまいますが柔らかい光が個人的に好きだからだと思います。はっきりした陰影もかっこいいですが、個人的な好みで言うと光から影までの間の色合いが見える方が好きです。

Q.影響を受けた作品・出来事はありますか? ※自他どちらでも構いません
私の目標として、実際の水を使うインスタレーション作品を作って展示することが大まかな目標としてあるのですが、最初にインスタレーション作品を大学在学中に作ったことが私の中でとても大きかったです。水琴窟という水の音を反響させて楽しむもので日本庭園などに置いてあるようなものを参考に、水の音を楽しむインスタレーションを作りました。雨のように降らせた水を、コンクリートの器で受け止めて音を反響させる作品です。なかなか水を使って作品を展示できる機会がないため、その経験が私の中では大きいものとなりました。

Q.印象に残っている展示会はありますか? ※自他どちらでも構いません
2020年に東京都現代美術館で開催されたオラファー・エリアソンさんの個展「ときに川は橋となる」です。とても大規模な展示でさらに水を使用した作品も多くあったのでとても印象に残っています。オラファー・エリアソンさんは自然現象を再構築している作品が多く、私にとってとても憧れの芸術家です。

Q.今まで見たアート作品で印象に残っていることを教えてください。
2025年開催の大阪万博に行った際に、パビリオンBLUE OCEAN DOMEを見ることができました。DOME Aに展示されていた、「循環」という作品は、撥水加工をしてある板の上を水が流れる作品なのですが、水の流れ方が毎回違い、また複雑な盤面の形の上を流れるためずっと見ていられる作品でした。ずっと見ていられる、という作品を作ることができたら作家冥利に尽きるのではないかと思ったためとても印象に残っています。

Q.今後の制作活動への想いやチャレンジしていきたいこと・目標があれば教えてください。
今後はやったことのない活動を目標に、私はギャラリーなどで作品の展示をしたことがないので展示活動をチャレンジしてみたいです。また、水を使ったインスタレーション作品の制作や展示も積極的にしていきたいと考えています。私は考えすぎて行動に移せない性格なので、アクティブに活動することを目標に作品制作や皆様に見ていただける機会を増やしていきたいと思います。




▷【策 愛実】アイテム一覧はこちら
▷【策 愛実】アーティスト紹介ブログはこちら

▼策 愛実氏 第1弾コラボ特集ページ