2026/03/27 17:00

【策愛実】
水の多様性や美しさを表現する作品をメディアを問わず、写真や抽象画、イラスト、立体、インスタレーションなど幅広く制作しています。2014年 多摩美術大学 メディア芸術学科卒業。2018年 イタリアの写真展“We are dorops”に参加。2019年 ブラジルのアートショップLuka.artより、建築・インテリアデザインの展示販売会“CASACOR”にて作品を展示販売。2020年トレンチコートブランドAquascutumの2店舗にて作品を展示販売。
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Q.コラボTシャツ第2弾となります。今回Tシャツにさせていただいた作品のテーマはありますか?
第2弾のTシャツにしていただいた作品は、地球の水という部分をテーマとしています。前面のプリントは、「青の星」という作品のシリーズで、水の星である地球をモチーフにして描いた作品です。背面のプリントは、海や川など、自然の中にある水を表現して描いています。私たち生物は、水の豊富な星に生まれ生きていることが当たり前になっています。私は、その当たり前を大事にしたいという思いを表現しました。
Q.前回は「水」の風景や光を通して表現された作品でした。今回の作品は流動性や色の組み合わせなど前回の写真作品とは異なる表現ですが、制作背景を教えてください。
水を絵で表現すると、どうしても描いたという人口的な部分が見えてきてしまうような気がしていて、グラデーションであったり色の濃淡が難しいなと感じていました。水を模写することもすごく魅力的ではありますが、模写ではなく表現として、作品を作りたいという気持ちがあり、表現の仕方を模索していたところ、アルコールインクアートという描き方を知りました。アルコールインクアートは、インクを流して描くため、コントロールしにくいです。ですがそのコントロールが効かないところが、自然の水に近いと考えアルコールインクで描く事にしました。
Q.第2弾の作品の制作の際のテクニックや技法を教えてください。
前面に使われている「青の星」シリーズは、円形に描くためマスキングテープを使っています。その中で、コントロールできない色や流れを表現しています。背面の作品二つは、アルコールインクアートで描いた後、できたイメージに沿ってペンや別のインクを使い、描き足しながら作品を完成させました。
Q.アルコールインクアートについて教えてください。
アルコールインクアートは、合成紙の上にアルコールインクや無水エタノールを垂らし、風を当てて広げたり、色を混ぜたりして描く技法です。アルコールインクアートに使用する合成紙はインクが染みこむのがゆっくりなので、乾いた後すぐにインクやエタノールを垂らすと再び広がり模様ができます。垂らす、広げる、乾かすを繰り返して描くので、インクのグラデーションや重なりが偶然出来上がります。
Q.前回、こだわりについて伺った際、抽象画の方(アルコールインクアート)は、具体的なテーマは決めず描き始めると仰っていました。液体ネコもそうだと思いますが、何かインスピレーションをその場で拾い上げていく感覚なのでしょうか?
アルコールインクアートはコントロールが難しいので事前にテーマを決めて描き始めるというよりも、制作の過程で見えてきた形や色を見て作品のテーマを決めていきます。水の流れや重なり、グラデーションの柔らかさなどを参考に、描きながらこういう風に見えるという部分にフォーカスして、描き足したりアルコールを筆に含ませて滲ませたりして形を作っていきます。
Q.水×光を表現をする写真アートとインクを垂らして制作している抽象画作品は、制作過程に共通点があるように感じます。自然光の入り方や水の動き、インクの落ち方や広がり方は思い通りにならないかと思いますが、そういった偶然が必然であることや、そのタイミングの巡り合わせなどを作品に落とし込むことなども意識されているのですか?
偶然出来上がる部分は、写真の作品も抽象画の作品も共通しているかもしれません。水の持つ魅力は、そういう偶然の部分も大きいと思っていて、ランダムな動きや流れが見えると引き込まれたりずっと見ていたくなったりします。自分の感覚の話になってきてしまうので伝えるのが難しいですが、そういう偶然できる美しさを切り取って表現できるように意識しています。
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